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執筆者の写真Beyond Media

クルーグマン氏の見解

writer Randy Wagenheim Chief Columnist of Beyond Media



経済学者であり、ノーベル経済学賞を受賞者であるポール・クルーグマン氏が昨今の株価上昇と経済状況について、ニューヨークタイムズに寄稿している。


Crashing Economy, Rising Stocks: What’s Going On?(経済崩壊、それでも株価は上昇。何が起こっているのか)と題した寄稿、サブタイトルに What’s bad for America is sometimes good for the market.(アメリカにとって悪いことは時によりマーケットには良いこと)となっている。


先日発表された1ー3月期のGDPはあくまでも豪雨の最初の数滴を捉えたにすぎず、現段階の経済状況は崖から落ちているとみている。また米議会予算局は年後半の失業率を16%と見ているが、これも過小評価だろうとしている。


そうした中、クルーグマン氏は株式市場は経済ではない、つまり株式市場は必ずしも経済状況を反映したものではないことを指摘している。確かに株式市場というのはそういうものだ。様々な予測との乖離をうまくとらえて、市場は構成される。色々な思惑が渦巻く中、市場は形成される。


クルーグマン氏の記事のポイントは以下の通りだ。

1.投資家が株を買っているのは、行き場がないからである。実際には、経済全体が弱いか

らこそ、株が強いという印象を受ける 2.米連邦準備制度理事会(FRB)は、今後も当面、超低金利を維持するために大幅な緩和策を継続する 3.FRBは前例のない量と範囲の資産を購入し、非常に積極的な行動をとっている。これらの行動がなければ、経済はさらなる大打撃に直面するだろう。


投資家のマネーは単に行き場がないから、いま株式市場に向かっている。ただ、最も注目すべき点はNYダウではなく、失い続けている雇用だろう、と述べている。




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