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執筆者の写真Beyond Media

[original] 厚労省と東京都のデータの違い、取材してみました

Beyond Media編集部



いま、東京都の公式発表データと厚生労働省の発表データに大きな開きがあることが騒がれている。どうしてなのだろう。


4月14日、東京都が公表した新型コロナウィルス関連で亡くなった方は42名。一方、厚労省が発表したのは19名。なぜこれほどまで違うのか。早速、厚労省に電話をして取材した。


最初に電話口に出てきたのは若手の男性だった。何か聞くと「少々お待ちください、確認します」の連続。そのうちラチがあかず、上司と思われる方に代わった。彼の説明によると、東京都の発表とは別に、厚労省は23区や市にも個別に問い合わせているという。「そこから上がってくる数字と、東京都の発表数字に相違がある。つまり、ある一定数の重複があり、ひとつひとつ確認している。その突合作業に時間がかかっている」とのこと。


各区の発表をまとめたのが東京都ではないのか?なぜそこに相違が生じるのか?どこでどうダブルカウントしているのか・・・? 素直に聞いてみた。しかし明確な返答は得られなかった。とにかく今は作業量も多く、なかなか手が回らないようだ。別に厚労省の担当者を責めているわけではない。ただ、データは正確であってほしい。いや、正確でなければならない。ダブルスタンダードではだめだ。


それではいつごろ、数字の確認がとれるのか、あるいは毎月末には正確な数字を改定値として発表する、など予定はないのか聞いてみた。こうした重要データはよく「速報値」と「第1次改定値」「確定値」などという形で発表することが多い。しかし、これについては「数字が何度も変わるのはよくない。正確性を重視している」とのこと。慎重に慎重を期しているということらしい。


しかし、このデータは人の死なのだ。多くても少なくても困る。正しくなくては困る。一刻も早く正確な情報を出してほしい。様々な議論のベースであるデータ自体が正しくないと、解決策も対応策も取れない。


確かにいま、厚労省は火の車だろう。それは重々わかる。今回、電話が交換につながるまで15分くらいはかかった。様々な問い合わせが殺到しているだろう。また厚労省内も相当な作業が強いられているに違いない。そうであればなおさら、数字の集計や分析についてはデータアナリストなり、統計の専門家なりを急きょ招集するなり、契約するなりして対処すべきだろう。


いま、データこそが命の源泉なのだ。


参考記事 :https://bit.ly/2RMIAsp

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