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エリオット先生の授業
writer Eri Kurobe [ジャーナリスト]
有名なジェーン・エリオット先生の心理実験。
日本語訳がついているものをナツコさんがアップしてくれたので、シェアします。
教室の子どもたちを「青い目」と「茶色い目」にわけて、「青い目のほうが偉い」として「茶色い目の子と遊んじゃだめ」といったら、何が起こるのか。
私自身を含めて、どうしても人間のなかには「自分がマシ」「自分は良いグループに属している」と思いたがる気持ちがあるのだけれど、それがこんなにも簡単に引き出されるということ。
そして差別されると、とたんに自信がなくなってしまうということ。
優越感を持つ方と、劣等感をもつ方では成績すら変わってしまう。
そして差別されて初めて、その痛みがわかる、差別がいけないのだとわかるという、すばらしい教訓です。
この実験は、マーティン・ルーサー・キング牧師が暗殺された後で、行われたもの。
その時代に、この実験をやってのけたエリオット先生の勇気と先見性もすばらしい。
近年よくみる「自分たちのほうが偉い」と、他国や他民族をおとしめて、優越感にひたろうとする心理が、いかに簡単に引き出され、正当化されるかもよくわかります。
そしてそれがシステム(ここでは先生という権威)に乗っかると、いかに堅固になってしまうかもわかって恐ろしい。
50年前と比べて、いまの自分たちはどうなのだろう。 こうした授業を今こそ取りいれられないものかな。
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