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  • 執筆者の写真Beyond Media

#me tooの火付け役が語る「実名は告発者や被害者も守る」

writer 津山恵子 ジャーナリスト from Business Insider


新刊「その名を暴け」(新潮社)の著者へのインタビュー。セクハラ・性的暴行の常習犯ワインスタインを追い詰めた女性記者2人の調査報道は、日々ジェットコースターに乗ったような驚き、戸惑い、葛藤の繰り返し。実名で語ってくれる女性が出てきた時は静かな感動が。。。


「恋におちたシェイクスピア」などのヒット作を生み出した米ハリウッドの有名映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインは長年にわたり、多くの女優や女性社員を、セクハラや性的暴行の犠牲者にしてきた。女性らが告発しようとすると、ワインスタインは映画界で成功したいという気持ちにつけこみ、巨額の示談金と引き換えに女性らを沈黙させた。


米有力紙ニューヨーク・タイムズの記者ジョディ・カンターとミーガン・トゥーイーの2人は、ワインスタインの卑劣なセクハラ・性的暴行を暴くため、1年近くに渡り犠牲者らを取材。「オンレコ」、つまり実名で語ってもらうため、著名女優を含めた10数人の女性に粘り強く報道する意義を説明し、証言の裏取りに奔走した。


そのスクープ記事は2017年10月5日、インターネットで公開された。


記事は、2人が予想もしなかった反響を呼び、女性に対するセクハラや性的暴行をなくそうという#MeToo運動が世界中に広がる引き金となった。


多くの女性を長年苦しめてきたワインスタインは、この記事がきっかけとなり、ニューヨーク市警に逮捕され、ニューヨーク最高裁判所によって禁錮23年の判決を受け、現在服役中だ。


2人の著者のうち、2016年米大統領選挙の際、トランプ共和党大統領候補(当時)のセクハラ問題の調査報道にもかかわっていたミーガン・トゥーイー記者にオンラインで本書についてインタビューした。


——ワインスタインは、訴追され刑務所に入りましたが、トランプは大統領になりました。この違いはなんだったのでしょう。
トゥーイー:2人の報道に関わって分かったのは、政治家に対して、セクハラや性的暴行という告発があった場合、特に現在のアメリカは政治的に分断が進んでいるために、政治家以外のケースと異なった反応が起きるということです。
つまり、被害者を支持する側と加害者を支持する側がまるで“聖戦”であるかのように、政治的イデオロギーの違いで激しくぶつかりあい、その中で女性らの被害が忘れられてしまうのです。

もっと詳しく・・・ ビジネスインサイダーの記事はこちら



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