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  • 執筆者の写真Beyond Media

コロナ感染が急増する米NY 大病院の看護師が明かした惨状

writer シェリーめぐみ [ジャーナリスト] from 日刊ゲンダイDigital



ニューヨーク市内で初めて新型コロナウィルス感染者が見つかったのは3月1日。大したことないと思っているうちにどんどん状況が悪くなり、アメリカが世界一の感染国になった今、ニューヨーク州だけで感染者は約5万9000人、死者965人(3月29日現在)。


 そして世界一リッチといわれる大都市ニューヨークで、信じられないことが起きている。友人の看護師キヨコ・キムさんは、ニューヨークのマウントサイナイ西病院に勤務。彼女によれば、病棟は1週間ほど前からコロナ患者専門のICU(集中治療室)になっている。ある日、彼女から衝撃的なメッセージが届いた。


「水を飲む時間もないまさに戦場。しかも医療用具がない! ガウンもマスクも底をついている」


 彼女が働くのはニューヨークを代表する大病院だ。それなのに、感染から身を守るための用具が品切れ、使い捨てであるべきマスクやガウンを使い回し、人によっては黒い大型のゴミ袋に穴を開けたのを着てしのいでいるというのだ。さらにショックだったのは、「実は同僚の看護師が感染で亡くなってしまいました」という一言。


このままだと、もっと看護師の感染者が増えるのでは?――悶々としていた時に突然変化が起きた。ゴミ袋を着た彼女の同僚の写真がSNSで話題を呼び、地元有名紙の1面に取り上げられたのだ。それをきっかけに、全米メディアがほかの病院の同じような厳しい現状を報道し始め、クオモNY知事の記者会見でも取り上げられた。知事は「用具は今の時点では十分あるから大丈夫」ときっぱり。その翌日、彼女の病棟にも十分な数のマスクとガウンが届いたそうだ。・・・もっと読む

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