top of page
  • 執筆者の写真Beyond Media

世界が注目する急成長のバングラデシュ

更新日:2022年2月8日

writer Mari Adachi Editor-in-Chief of Beyond Media

北海道2つ分ほどの国土に1億7000万人もの人口を抱えるバングラデシュ。インドとミャンマーに隣接した小国は、世界ナンバートップクラスの人口密度を誇る。南アジアで最も政権が安定しているとも言われるバングラデシュはいま、急激に経済成長を遂げている。4年後には途上国から脱し、新興成長国の仲間入りする。そんなバングラデシュの現状について、三菱商事のバングラデシュ・ダッカ駐在所長の李明浩さんにお話を伺った。


Q1 バングラデシュとはどんな国?

いまとにかく経済成長が著しい。北海道2つ分の大きさの中に、1億7000万人もいるので、人口密度が相当高い。毎日が「密」。2026年には途上国から脱出できる予定となっており、国民一人当たりの総生産も2000ドルを超える見通し。政治も安定しているのも特長。


Q2 バングラデシュの主な産業は?

縫製業が大きい。中国やインドなどから原料を輸入し、それを加工している。そしてそれらを欧米などに輸出している。イタリアやフランスのブランド品の縫製なども数多く手がけており、世界の衣料品の下請け工場になっている。輸出の8割をこうした縫製業が占めている。逆にいうと、この輸出の割合があまりにも大きすぎるくらい。


Q3 バングラデシュの政治は?

ハシナ首相が3期目。非常に安定している。絶対的な強さを発揮しており、野党が全く対応できないものとなっている。次回の2023年12月の総選挙までは安定しているものと見られる。仕事をする上で、政権の安定はとてもありがたい。


Q4 ハシナ首相は建国の父、の娘?

ムジブル・ラフマン氏は50年前の建国、独立の際の祖と言われている。建国の際、日本が国際社会の中では一番最初に国として認めてくれた。その時は日本は田中角栄首相だった。その際、色々と日本が全面的に支援。なので、バングラデシュはとても親日。日本側も現在、援助国としては最大規模(4000億円)のODAを捻出している。これまではインドが最大規模だったが、去年からはバングラデシュ向けが最大となっている。


Q5 日本のODAの支援もあり、首都ダッカも大きく変わりつつある?

ダッカ空港は1977年に日本赤軍によるハイジャック事件もあった。日本政府の間に入り、バングラデシュ政府も尽力してくれた。結果、人質も無事に開放された。そのため、日本政府は大いに感謝している。その空港は今、大きく生まれ変わろうとしている。


Q6 バングラデシュのコロナ感染状況は?

バングラデシュも1日、1万人くらい感染している。政府の通達が出て、企業への出社率も50%以下に抑えるようになった。ワクチンも接種証明がないと出かけられない。邦人の発生率も高まってきている。そもそも人口に対して病院数が足りない。医療の逼迫はかなり深刻。基本は在宅での療養がメインとなっている。経口薬も出回ってきた。


Q7 治安面ではどう?

6年ほど前にダッカではテロ事件が起こった。日本人7名含む22名がダッカ市内のレストランで、イスラム勢力による悲惨なテロ事件があった。その後はハシナ首相のリーダーシップにより、ゼロテロリズムをかかげ、徹底した取り締まりを強化したので、今は安定している。

Q8 バングラデシュはいま日本人は増えている?

980人が在留登録されており、企業からの駐在員や進出企業も増えてきている。日本からは今、安定的な成長国として、相当注目を集めている。比較的、国土が狭い中、かなりの人口がいるので、色々なモデルケースともなりうる。さらに、集中的な消費市場としても注目されている。面白い国。

Q9 バングラデシュ、観光などは行きやすい?

コロナが終息したら、ぜひコックズバザールというリゾート地もあるが、何より、バングラデシュの目覚ましい成長自体をぜひ、ご自分の目で見ていただきたい。これだけの発展を遂げている、まさに劇的に動いている国はなかなか世界にも珍しいと思う。まだ、独立50周年。まだまだ若くてできたばかりの国、とも言える。これから色々とできていく、整備していく、勢いのある国。大建設、大建築バブルともいえる。

Q10 建国50周年ということは、平均年齢も若い?

労働生産人口である15歳から65歳が、そうでない人口の約2倍=「人口ボーナス」というが、それが今後40年も続くと言われている。なので、まだまだGDPをどんどん押し上げていく。平均年齢は20代後半。


Q11 成長の裏側には取り残される人もいる?

貧困問題は今、最大の課題。社会発展の裏側で苦しんでいる人々がいるのもこれまた現実。ストリートチルドレンなどはせっかくコロナ前までは相当減少していたのに、このコロナでまた増えてしまっている。その点は今後の大きな課題。


このインタビューの内容はFMラジオ川越にて1月24日放送されたものを記事化しました。次回、2月7日にはバングラデシュにてストリートチルドレンや女性支援を手がけるNGOエクマットラの渡辺麻恵さんと番組内で生中継にてお話を伺う予定です。ぜひお聞きください。ラジオ川越はこちらのリンクから直接、聞くことができます。


閲覧数:160回

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page