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昔も今も変わらない地道な経済対策
中島精也 福井県立大学客員教授
マクロ経済に関して成長率の低下を認めたくない政治家は財政金融政策を駆使して成長率の維持をはかろうとする。けど、その結果、財政も金融もバランスが悪くなる。本来、成長率は労働力、資本ストック、全要素生産性の3つで決まる。財政金融政策は本来の成長軌道から外れた時に元の軌道に戻すための政策であり、潜在成長率が低下した時に成長率を上げるために使うのは無理がある。ケネディの後を継いだリンドン・ジョンソン米大統領がGreat Society実現のため財政金融政策を使って成長率アップを目指したが、結果は悪性インフレによる経済力の低下をもたらした。経済成長率のアップには地道な生産性向上、技術革新が一番であるのは昔も今も変わっていない、ということかと読みました。
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